月夢譚~天地のあわいを旅する者たち
架空の世界〈中の原〉に生まれた少女カナの運命の物語。
古代風異世界ファンタジーです。
スピリチュアル・ファンタジー・ブックス③
松倉シオン・著
2017年12月・刊(2021.12月改訂)
kindle版(Kindle Unlimited)
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ストーリー
〈中の原〉の中心地、宮の丘の山の奥にある「小清水」は、民人が踏み入ってはならないとされる禁断の地。
書司の家の末娘カナは、山草を探しているうちに、その地へと入り込み〈かれら〉と呼ばれる放浪の民の姿を垣間見る。
色とりどりの服をまとい歌い踊る〈かれら〉にカナはすっかり心を奪われてしまう。
周りからは「変わり者」と呼ばれ、子供の頃から外の世界に強い憧れを抱くカナ。
異世界の青年との出会いや不思議な力を持つ族母マレの予言が、カナの魂を強い力で揺り動かす。
だが〈中の原〉の古来からの掟と、それを守り続けることを第一とする村の暮らしが、カナの想いを容赦なく打ち砕こうとしていた・・・
『白い塔~古きアルテの森に棲むもの』『火の門~遠い記憶へ還る時扉は開かれる』に続く、松倉シオンのスピリチュアル・ファンタジー・シリーズ第3弾です。
登場人物など
カナ
中の原の書司の家の末娘
マサムとトモ
カナの二人の兄
サエ
マサムの嫁 カナの義姉
イサキ
次の族長になるタズトの長子
ハヤの婆
村の知者、療法者
トリ
外の世界から来て中の原に住み着いた土器職人の老人
アーサ、ニナ、エマ
カナと同世代の村の娘たち
〈彼ら〉
世界を旅して暮らす放浪の民 特別な力を宿していると思われている
ミシャ
中の原を訪れた〈彼ら〉の一人
マレ
〈彼ら〉の族母